一昨日から先日にかけて、実家帰省していました。
旦那さんがゴールデンウィーク中、連勤だったこともありワンオペに疲れてしまっていて・・・
のんびりと休ませてもらってリフレッシュ!のはずでしたが事件が起きてしまいました(*_*)
お昼ご飯前に娘ちゃんのオムツを変えようとベッドに娘ちゃんを寝かせていたとき、テンションの高い息子くんが「ぼくも一緒に寝るー!」と、寝室へ走ってきて・・・
こけたーーー!と思ったら、頭をベッドフレームにゴン!と打ち付けてしまい、出血。
少し発達の遅い息子くんは、転ぶときに手がなかなか前へ出ないことも多く、顔面から転んでしまうことが時々あります。
痛みと驚きで泣き叫んでいる息子くんをなだめながら傷を見てみると、
3cmほど裂傷していて、清潔なガーゼで圧迫止血していても出血がやや多い。
意識はクリアなので少し迷ったんですが傷が少し深そうだからすぐに縫合する必要がある、と判断して
両親に救急車の要請をお願いしました。
別の部位の裂傷ならば圧迫止血しながらすぐに自分の車で救急外来へ・・というところなんですが
打ち付けたのが頭だったっていうところと、圧迫止血しても出血量がやや多いので、その場でそのように判断していました。
要請から5分ほどで、救急車は到着。
実家から救急車へ運ばれて、まだ痛みで興奮状態の息子くん。
ゴールデンウィークでどこも病院は休診しており、なかなか受け入れ先の病院も見つからず、ようやく当番医がいるという病院へ搬送してもらえました。
救急隊の方がとても温かい方で
興奮状態だった息子くんを救急車に置いてある人形であやしながらバイタルなどをとって下さって、本当にありがたいなと思いつつ・・
医療に従事していた私も、救急車の要請に迷った場面だったので
「このようなケースで救急車を呼んで良かったのでしょうか?」と思い切って救急隊の方に聞いてみたところ
「頭を打ち付けて出血もしているので、呼んでもらって良かったですよ。」と
言って頂いて、少しホッとしながら。
ちなみに、救急車をすぐに要請した方が良い症状一覧をまとめてみました。ご家庭で家族が急変したときのご参考になれば幸いです。
救急車をすぐに要請するべき症状(大人・子どもの症状)
☆救急車をすぐに要請するべき症状☆
- 突然の激しい頭痛や胸痛
- 意識がない・ぐったりとしている
- けいれんが止まらない
- 呼吸困難
- 血を吐く
- アナフィラキシーショック(全身性のアレルギー症状のこと。呼吸困難や意識障害を伴い、重篤になるケースが多い。食品ではお蕎麦や鶏卵・小麦などのアレルギー症状が多く、スズメバチに刺されたときに出るショック症状としても広く知られている。近年では、ラテックス製の手袋などもアレルゲンとして報告されている)
- 窒息(胸部を突き上げる方法と背部を叩打する方法で窒息物を除去できることもある)
- 大量の出血を伴う怪我(胸より下の部位の出血ならば出血してる部位を心臓よりも高くすることで、出血の勢いは少し弱まります。しっかりと圧迫止血して救急隊を待ちましょう)
- 広範囲に及ぶ火傷(着ている衣服は脱がさずに、冷たいシャワーを服の上から流して救急隊を待つこと)
- ☆子どもの場合☆は上記の症状も含めて・・激しいお腹の痛み・止まらない嘔吐・手足が硬直している・呼吸が弱い・虫に刺されて全身にじんましんが出たとき・頭をぶつけて出血が止まらない、など。
- 強いぜんそくの発作があったとき(息を吸うときに胸がへこむ・話したり歩いたりできないほど苦しがっているとき)
救急車に乗るのは、働いていたとき以来だな・・と思いつつ独特の揺れを感じながら、搬送先の病院へ向かいました。
到着後は当番医の先生が縫合してくださる用意をしてくれていたんですが
「人手が足りないので、お母さんが馬乗りになってお子さんを抑えてください」と。
この病院は、1番辛いことを、母にさせるのか?
いやいや、そんなこと言ってる場合じゃない。
でも。
すぐに縫合という場面だったので、Tシャツを脱がせる。(汗だくになるため)
バスタオルに両腕を巻き込んで、身体をぐるぐる巻きにして処置中に手が出ないようにして、寝かせる。
馬乗りになって、初めて体験する大きすぎる痛みと、恐怖で泣き叫んでる息子にただ応えることしかできない。
「大丈夫。すぐ終わる。大丈夫。どこにも行かないよ。大丈夫。」
それしか、かけてあげられる言葉が無い。
麻酔されて縫い始めるのですが
あまり縫合が得意な先生ではないらしく、何針も縫っては空振りしてしまっている。
お願いですから、一刻も早く終わらせてあげてください。縫えないのなら、病院を変えますから、言ってください。
と何度も何度も、口に出かかっては留める。
自分が変わってあげられたらと、何度思ったか分からない30分間。
縫合が無事に終わったときには、息子もバスタオルが濡れるほど汗ぐっしょりになり
私も立っていられないくらいに、足がガクガクしていました。
元職業柄、出血を見ることやこういった処置をすることには確かに慣れてはいるんだけれど、(医療機関に受診した際などでは、元医療従事者であることは自分からは決して言いません。)自分の子どもとなると、やはり大きな精神的ダメージが自分にも与えられたことに気付く。
処置に立ち会うことはあっても、母親に子どもにとって大きな苦痛を伴う処置の介助に加わらせるのはいかに・・と思ってしまいました。
その日はすぐに家へ帰れましたが、しばらくシャンプーは禁止なのでドライシャンプーを購入し、旦那さんの待つ家へ帰着。気を張っていたからか、旦那さんの顔を見たら心底ほっとしたのと
息子くんも精一杯今日を頑張ったからか、この日はいびきをかいてぐっすり眠っていました。
ちなみに、頭を打った後には以下の症状に気を付ける必要があります。
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頭蓋骨内部に出血が起きたときに注意するべき症状
たんこぶ(頭皮下血種)は時間が経つごとに吸収されるので、心配いりません。
注意するべきは、以下の症状が現れたときです。
☆頭蓋骨内部に出血が起きたときに注意するべき症状☆
- 頭痛がだんだん強くなっている
- けいれん・ひきつけが起こっている
- 手足に力が入らない・手足がしびれている
- 吐き気や嘔吐
- 意識障害(放っておくとすぐに眠ってしまう・ぼんやりしている)
- 物が二重に見える・視力が弱くなる
上記の症状は、頭を打ってから数時間で発症することもあれば数日以上経ってから症状が現れるケースもあります。最低でも2日間は安静を心掛け、要経過観察となります。
幸いにも、息子くんはこの症状が出ていないため少しほっとしているところです。
あらためて、元気に笑う姿は当たり前じゃないんだ、と。
健康って何にも代えがたいって、すごく感じた2日間でした。
子どもの怪我は防げるものもあれば、防ぎきれないものもある。
今回のことは誰が悪いわけでもない。
でも、ごめんね。
すごく痛かったね。
すごくすごくすごく、頑張ったね。
怖い思いをしたからか、ものすごく甘えん坊になっているので、思い切り今はたくさん甘えてもらおうと、思っています(*’▽’)
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