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グラスホッパー/伊坂幸太郎

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新年明けましておめでとうございます!

ようやく読みたかったグラスホッパーをお正月中に読了したので、読後の感想などをまとめたいと思います(*´꒳`*)

今回は登場人物達に関するネタバレを含みます☆これから読みたいなと考えている方はご注意ください~٩( ‘ω’ )و

マリアビートルとグラスホッパー

私はグラスホッパーの次回作である、マリアビートルを先に読んでいました。マリアビートルが降りたいのに降りられないジェットコースターなら

グラスホッパーは、冷たい暗い、水が薄く張られた狭い部屋に閉じ込められているような感覚に陥りました。

だから、読みたいのに怖くて、なかなか読み進められない。

 

マリアビートルと同じく登場人物が多く出てきて、場面は細かく切り替わります。

時系列が少しずつずれたりしながら話しは進行していくので、少しばかり、頭のなかで物語を整理しながら読み進める感覚になります。

正直なところ、私はメインとなる登場人物が多い、場面がコロコロと切り替わる小説って苦手なんです。

 

メインとなる登場人物にA・B・Cの3人がいるとして、その周りの登場人物達も3〜7人くらいいるとした場合、ストーリーの中にかなり多くの人物が出てくることになります。

例えば、A→B→C→B→C→A→Bと話しが展開していくと・・

一旦読むのを止めてしばらくしてからまた読み始めると、登場人物達の関係がわからなくなってしまうこともあったりで。

 

でも、なぜか伊坂幸太郎さんの作品は、その手法がむしろ心地よく感じます。

登場人物達が目の前にいるくらいのリアル感を持って迫ってくるから、場面がどれだけ切り替わろうと、登場人物がどれだけ多く出て来ようと、忘れようが無いんです。

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グラスホッパーのキーパーソン

登場人物達について少しだけネタバレをするなら、主人公の鈴木(妻が不慮の交通事故で亡くなった)が妻の言葉を反芻するシーンが数多く出てきます。

鈴木の妻の言葉が、この物語を照らす光になっているなぁと読み進めていくうちに感じました。

グラスホッパーの中でなによりも良い味を出しているなぁと思ったのは、押し屋の子ども役として登場する、昆虫図鑑をいつも小脇に抱えた孝次郎です。

 

ストーリーの中盤。妙な、でもとても小さな違和感というか引っかかりを憶えて。

280ページあたりからストーリーの歯車が一気に合わさり、狭い部屋の隠し扉が開いたような。

小さな引っかかりだった伏線がようやく丁寧に回収されて、長い長い潜水から、ようやく息継ぎができたような。そんな心持ちになりました。

 

私は、ミステリー系の犯人やトリックなどが本当~~に当たらないんです。

名探偵コナンとか金田一少年の事件簿とか。トリックや犯人を一所懸命予想してみても、まず、当たった試しがありません。

だから、このグラスホッパーで感じた引っかかりが見事的中!!だったことが本当に嬉しくって(*^^)v

 

ちなみに、グラスホッパーの中でとても印象深かったセリフの1つ。

「本当に大事なことは、小声でも届くものだ、とな」

グラスホッパー/伊坂幸太郎

 

マリアビートルではラストで少し仄暗い印象を受けましたが、グラスホッパーは終盤でほんの少しだけ、救われたような気持ちにもなりました。

グラスホッパー/伊坂幸太郎

ちなみに、グラスホッパーはDVDが出てるんですよね~~~!

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借りてきて観てみようか?と思うけれど、正直これは映像になったら目を開いていられないくらい。めちゃくちゃ怖いだろうなと予想しています。

鈴木役が生田斗真なんですよね。。(*’ω’*)これは、悩む・・・。。
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伊坂幸太郎さんの作品、是非他の作品もこれから読んでみたいなって思っています。

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では♪

本日もお付き合い頂いて

ありがとうございます。

2019年も、どうぞよろしくお願いします(*^^)v

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