旦那さんとは、16年分のジェネレーションギャップがあります。
結婚してからだいぶ経ちましたが、このジェネレーションギャップというのは、なかなか埋まらないものだなァと感じています。
私が幼稚園児で鼻水を垂らして光ゲンジのパラダイス銀河を歌っていたころ、旦那さんは大学生でスケート場で同じ曲を聞いていた。
私が小学校5年生でスピードや安室ちゃんに夢中になっていたころ、旦那さんはバリバリのサラリーマン。
埋まりきらないのも、仕方がないのかなと最近は思っています。
そんな旦那さんが最近「懐かしいんだよ」と好んで聴いているアルバムがあります。
松任谷由美さんのベストアルバム。
「私をスキーに連れてって」という映画で、松任谷由実さんの曲が挿入歌として流れていたらしい。映画の公開は1987年。当時、私は3歳。どうりで知らないわけだ。
この映画で主演されていた原田知世さんの可愛らしさを、旦那さんは愛おしそうに嬉しそうに話す。
旦那さんは、青春時代のことを本当に嬉しそうに語るのだ。
私はそれを「あーそうなの」とか「ほーん」とか「ふむふむ」とか、相槌を打ちながら話を聞いている。
旦那さんの青春時代の話は、聞いていても正直なところよくわからない。
中森明菜ちゃんのファンクラブに入っていたことや中山みぽりんのこと、よくわからないヘビーメタルバンドのこととか、仕事の話や体調のことなんかも。
私はそういう話を、やっぱり「ほーん」とか「そうなの」と、適当な相槌を打ちながら聞いている。
旦那さんは話がとっても長いのだ。
そして、一通り喋り終わると、旦那さんは満足する。
私は聞き役だから、それでいいのだ。
そう。これでいいのだ。
旦那さんとのお喋りタイムにおいて、私は大体ぼーっとしている。
仕事をするときや子ども達と向き合うときはオンモードになっているのだけど、旦那さんと向き合う時間はぱちっとオフモードになっているのだ。省エネ運転とでもいうのか・・・( ̄▽ ̄)
そんなボケーっとしているときに、やはり旦那さんはいろんな話を始める。
それでは、私は青春時代の話を語るか?と聞かれれば、多分ほとんど語っていない。そういえば、仕事の話もあんまりしていないかもしれない。
歌うこと・書くこと・描くこと・喋ること。
どれが一番苦手?と聞かれれば、私はもしかしたら喋ることが一番苦手なのかもしれないとも思う。だから、私は心からリラックスする相手といるときには、そんなには喋っていないような気がする。そして、気が付けば聞き役になっているのだ。
きっと、夫婦によってほんとに色んな形があるんだと思う。
私達夫婦も時間をかけて今の形になったように、今の形が私達にとって一番良い塩梅なのかもしれないなと思っています。
たとえ、ジェネレーションギャップが埋まることがなくても。