こんばんは!小春です(*’▽’)
以前に「欠けやヒビのあるマグカップを金継ぎしたい」という記事をアップしていました↓
これ以降、ホームセンターや見つかりそうなお店をちょこちょこ覗いていたんですが、肝心の新うるしをなかなか見つけることができず…。
新うるしが届いて金継ぎができたので、今回は実践編をお送りします!失敗してしまっているところもあるので、どうぞ温かい目で見守りください(;’∀’)
いよいよ金継ぎ実践編!エポキシパテと新うるしで綺麗に金継ぎできるかな?
まず、私が金継ぎのために揃えた材料です。
- 極細の丸筆
- エポキシパテの木部用
- ふぐ印の新うるし(金色)
- ゴム手袋(家にあったもの)
これだけの材料で1000円ちょっとくらいでした。
新うるしはさまざまなカラーが販売されているので、金色のものかをチェックすることが大切。
ふぐ印の新うるしの特徴として油や水に強く、釣り道具の他にも陶器や金属などにも使用できることが挙げられます。
新うるしは「合成うるし」とも呼ばれていて、うるしの様にみえる合成塗料のことです。
- 有機溶剤が含まれており、引火の危険があること
- 長時間匂いを吸うと、気分不快になる恐れがあること
- 皮膚に付着するとかぶれる恐れがあること
- 釣具に使用するものとして製造されたものであり、口に触れることを前提として作られていないこと
私は念のため石油ストーブを切って、家の窓を全て開けて換気したまま金継ぎを行いました。
小さな子どもが触れると危険なものなので、子ども達が家にいない時間帯に新うるしを扱っています。
鉛が含まれているため、食器のような口に含む恐れがあるものには使用しないでほしい」とアナウンスしています。
なお、メーカー側は「そのため、この記事をお読みくださった方で「食器を金継ぎしてみたい」と考えている方は、上記の内容をご理解頂いたうえでご判断ください。
私は金継ぎの修理箇所に直接口をつけないことを心がけて、使用していこうと思っています。金継ぎしたマグカップは、ペン立てなどに使用しても良いかな…?
ちなみに、エポキシパテにはビニール手袋もセットされていました。
私は、写真撮影をしながらだったのでビニール手袋を5セットほど使用しましたが、普通に金継ぎする際には、エポキシパテ用と新うるし用に2セットのビニール手袋があれば十分だと思います。
手順①エポキシパテで成型する
エポキシパテは筒状の粘土のような感じです。
外側と内側で色が分かれているので、指で捏ねながら2つのカラーが綺麗に交じり合うまでよく混ぜていきます。
1回分をカットして使います。2cmほどカットしましたが、ちょっと多すぎたかな?
触ってみると少し固めの粘土というイメージですが、捏ね始めると感触は少し柔らかくなってきます。
木部用エポキシパテは10分間ほどで硬化するとのことだったので、急いで捏ねていきます。
指の腹でギュウギュウと押しながら、3分ほど力を入れて捏ね終わったところ。2つのカラーが大体綺麗に交じり合いました。捏ね終わるあたりの段階では、まだまだエポキシパテは柔らかいままです。
マグカップの欠けやひび割れの箇所に、エポキシパテを乗せていきます。
欠けやひび割れの箇所にエポキシパテをおおまかに乗せてみたところ。
まだまだ不格好です。
アイスのヘラや薄く削った割り箸を使いながら、急いで馴染ませていきました。
金継ぎが全て終わってから、「けいおん!」マグカップのひび割れには、こよりみたいに細く捏ねたエポキシパテを始めに乗せればよかったなァと思いました。
エポキシパテを少し馴染ませたところ。
指の腹を使ってギュウギュウと押し込むようにしても、エポキシパテはよく伸びます。
10分ほどで固まると書かれていましたが、私はもたついてしまって20〜30分くらい成形するのに時間がかかってしまいました(;’∀’)でも、その間も固まる感じはなく、扱いやすいパテだなと感じていましたよ。
ひび割れは平面なので、金継ぎ初心者には押し付けるのがとっても難しい。
ぐいぐいとパテを伸ばしすぎると、すぐに陶器の肌が覗いてきてしまいます。上の写真は、微調整しながらようやく成形できたところです。
大事な工程(時間を置いて彫刻刀でパテを削って成形する)があるのに、私は慌てて新うるしを塗り始めてしまいました…(;’∀’)
この後、手順②として少し失敗してしまったんですが、次回に活かせていけたらなと思いつつ今回の工程はそのままに書いています。
手順②新うるしをパテに塗る
新うるしが左側、右側が金粉です。
冷凍のお弁当カップの洗って乾燥しておいたものを器にしました。1:1の割合になるように、新うるしと金粉をカップに出します。
細筆でくるくると混ぜ始めると、新うるしと金粉はスルリと混ざり合います。
新うるしは、ニスの匂いがツンと鋭くなったようなイメージです。苦手な人も多いだろうな…と思う匂いですが、私は図工の時間を思い出すような匂いだなと感じましたよ。
気分不快の恐れもあるとのことだったので、この時点で窓は全開にしています。
絵筆でなるべく厚ぼったくならないように塗っていきます。(薄く塗らないと、なかなか乾燥しないとのことです)
でも「綺麗に塗ろう」と伸ばせば伸ばすほど、厚みも増してしまうような気がしました。回数を重ねれば、もっと薄く塗れるようになるかな…?
楕円形に欠けの部分にパテを被せたので、上の部分や中の折り返しの部分も新うるしを乗せていきます。
ベージュ色のリラックマのマグカップには、この金継ぎが似合うような気もしますね
「けいおん!」のマグカップの方は、ちょっとボッテリとした仕上がりで不格好になってしまいました…。でも、初めての金継ぎということでご愛嬌かなァと思うことにします。
今回は忘れてしまった「パテを1日ほど置いて彫刻刀で平らに成型する作業」を行えば、表面がもっとツルリと平面になって、金継ぎももっと美しくできたかな…。
次回、もしも欠けてしまったものがあったら【金継ぎリベンジ編】として、再度チャレンジしたいです!
作業③新うるしを使用した絵筆の後片付け
新うるしが付いた絵筆は、サラダ油でゆすぎます。
サラダ油を入れるカップでは、少し深めのお弁当カップを使用しています。
何度かサラダ油にくぐらせて、キッチンペーパーで新うるしを丁寧に拭き取ります。
2分ほどこの作業を繰り返すと、絵筆はほとんど綺麗になります。
新うるしを塗布した絵筆は「新うるし専用」として、ラップを巻いて保存します。
なお、次回新うるしを筆に含ませる前には、テレピンで絵筆に含まれた油を取り除くと良いんだそう。
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新うるしはどれくらいで乾燥するの?
さまざまなレビューを見たんですが、なかには新うるしが乾燥するのに1ヶ月ほど時間がかかったというレビューもあります。だから「乾燥までに1ヶ月はかかるかも」という心持ちで、棚の一番高いところに置いておくことにしました。
ちなみに、金継ぎを行ってから3~4日ほど経過したんですが、優しくちょんちょんと触ってもほとんど固まっているかな?と感じました。
でも、中側が完全に乾燥していないこともあるとのことなので、ゆったり1ヶ月は保管しておこうと思います。
あと、新うるしは500円ほどで購入できるものですが、想像していた以上に綺麗な発色でした。もっとくすんだ金色になるのかな…?と思っていたんですが、明るさと落ち着きの両面を感じさせるような綺麗な金色でしたよ。
観賞用の器や花器などのポイントとして金継ぎをしても素敵だろうなって、今回の金継ぎをして感じていました。
初めての金継ぎの感想
今回、初めての金継ぎを自分でやってみて思ったことは「想像していたよりも簡単で楽しかった!」です。
次回の金継ぎは彫刻刀で削る作業もあるので、もっと難易度も上がるのかな…と思うんですが、それでも図工や美術の時間を思い出してなんだか懐かしい気持ちにも包まれていました。
なによりも不格好でも、大好きなマグカップを蘇らせることができるってホントに嬉しいです。
少し、時間が経ってしまいましたが、ようやく【金継ぎ実践編】が書けてホッとしています。また、金継ぎチャレンジをする日が来たら、記事で報告していきますね(*’▽’)
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