子ども達が眠る前。
いつも一冊ずつの絵本を読む。
娘ちゃんは「だるまさんが」や「いろのなまえ」などのかんたんで短めの絵本がお気に入り。
息子くんは、最近、童話や日本昔話の絵本がお気に入り。
「寝る前の絵本を持っておいで〜」
と言うと、2人ともいそいそと本棚からお目当ての絵本を一冊ずつ取り出して持ってくる。
まずは、娘ちゃんの絵本を読む。
身体をゆーらゆーら横に揺らしながら、嬉しそうに聞いてくれる。
次に、息子くんの絵本。
今夜は「3匹のこぶた」のお話だった。
1番上のお兄さんはワラの家を作って
真ん中のお兄さんは木の家を作って
末っ子ぶたはじっくりとレンガの家を作りました。
お兄さん達の家はオオカミに次々と吹き飛ばされてしまいます。
「なんでさ!?」
息子くんが叫ぶ。
「ワラをいっぱい、いっぱい、いーっぱいにしたら吹き飛ばされないよ!」
ふむ。。
確かに、ワラをどっさり積んで、しかもグイグイと上手いことロープで固定して組み上げればオオカミも全然吹き飛ばせないかもしれない。
「木の家だってさー!強いもん!壊れないよ!」
ふむ。。
確かに、ログハウスは強いものな。
ちょっとやそっとキックしたくらいじゃ、崩れてくれないよなァ。
「だから、豚さんたちの勝ちで、オオカミさんは家の外で泣いて眠りましたとさ。めでたしめでたし!」
こんな感じで、どの童話も最後には息子くんの味付けが加わっておしまいになる。
私が「こういうストーリーだ」ってなんの疑問もなく考えてしまっていることも、子ども達にとっては「なんで!?」の塊なんだなって思うと、ちょっと面白い。
「それじゃあ、もし自分が豚さんだったらどんな家を作る?」
「ボク!?ボクはねー。そうだなー。ボクは消防車の家にする!そうしたら、ウーウー!ってうなって逃げ出せるよ!」
ほほほーーー!!
なるほどなぁ。
移動式でしかもサイレンを鳴らしながらなら、さすがにオオカミも追っては来られない。
それなら、私は?
子ども達がぐうぐう寝始めた頃に考えてみる。
もしも自分が3匹のこぶたで、天敵から身を守るために家を作れ!といわれたら、どんな家を作るか…?
まずは、家を建てる場所。
できれば敵から背後は取られたくないから、入り組んだ岩場のような場所が良い。
高さ20メートルはあろうかという岩場の中腹。周囲をしっかりと見晴らせるポジションにログハウスを立てる。
なぜログハウスなのか?
木の匂いがとても落ち着くから。
オオカミを待ち構えている間、束の間ログハウスで美味しいコーヒーを飲みたい。
岩場には各所にトラップを仕掛けておき、遠方射撃できるように弓矢も作成しておく。万が一、オオカミがトラップをくぐり抜けて来たときのためにハンググライダーも作成する。
オオカミがログハウスのドアを破ってきたなら、窓から名探偵コナンの怪盗キッドのイメージでザっ!!と飛び立つ。時間に猶予があるのなら、岩場の各所にフェイクの家を数カ所作り、その家の玄関にもトラップを仕掛けておきたい。
暗視スコープの望遠鏡で見張り、オオカミの襲撃に備える…。
いろいろ考えながら、なんだか夢がないなァと思ってしまう。。
はたまた、少し前に「赤ずきんちゃん」を読んだときには
始めにおばあさんがオオカミに食べられてしまうくだりで
「ダメーーーーーーーー!!」
「おばあさんはビュン!と逃げてダーン!とオオカミをやっつけちゃうんだよ!」
と息子くん。
ふむ。
確かに、いつもはゆったりしているおばあさんでも、火事場の馬鹿力をその時ばかりは発揮するのかもしれない。
おばあさんの力を甘くみたオオカミがゆったり襲いかかろうとしたところを、ビュン!と逃げてダーーーン!!と攻撃すれば確かに撃退も可能かもしれない…と思ってしまう。
おばあさんの決死の撃退に、オオカミもさすがにひるんでしまうだろう。
そんなこんなで、息子くんと色んな童話を読んでいると、他のストーリーがいろいろ湧き上がってくるからなんだか面白い。
私もそこから、いろいろと考えるのも、またちょっと楽しい。
さてさて。
明日は、何の物語を読もうかね★
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